Inbetween the extremes

インド@デリー生活記

EMSを日本からインドへ送ったの巻:其の3

まだ手元に荷物が来ません。

~前回まで~

EMSを日本から送ったのですが(其の1)、多額の税金がかけられることがわかり、近くの郵便局から税関へ荷物を送り返してもらいました(其の2)。

~今回の話~

今回は、FPO(Foreign Post Office)へ行った話です。

金曜日に近くの管轄郵便局に荷物の返送をお願いし、土曜日の夜には届いているだろうから、月曜日にITOの近くのFPOに行ってね、と言われ遥々伺いました。

しかしこのFPO、Googleの評判を見たら、誰一人として良い評価をしておらず、☆が5つのうち1.6。こんな低い評価の場所とはどんなところだろう、とちょっと戦々恐々としておりました。

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私は10時半くらいに到着し、1階のオフィスへ。担当官が10分くらいで来るからちょっと待つように、と黒電話を漫画のように両耳にあてて対応しているお兄さんに言われ、待合室で待機。

15分後頃に担当官(ものすごい感じの悪い若めのお兄さん)が来たので、先日郵便局へ提出したレターのコピーを見せました。私の荷物を担当した人が来るから、15分ほど待てと言われ、待っていたのですが、1時間経っても呼ばれもしないので、オフィスにおしかけたら、別の担当官がいて、「Public dealingは午後からなんだよ。さっきの担当官は誰か私にもわからない。ちょっとあなたの言っている意味わかんない」と。

おいっ!

別の担当と思われる女性に聞いたら、午前から来たの、仕方ないわねといった感じで、何事もなかったかのように6階のシュクラさんの元へ行きなさいと言われました。結局あの最初の担当官は戻っても来ませんでした。あの待ち時間は何だったんだろうかと思いつつ、覚悟していたので、こんなものかと思っておりました。

6階は輸入荷物の関税にかかる作業をしている場所です。そこの担当のシュクラさんが神のようなお方でした。

一つ一つ箱を開けて、金額を査定しているところ、お邪魔して事情を一通り説明したら、「あなたは日本人ですね、日本からの荷物は皆さんが正しく申告していることを信じて、あなた達が申告した額(Invoice)に送料を加えた額に税金を課しているのですよ」と丁寧に説明してくれました。シュクラさんによると、税金は合計42.08%、原則下記の内訳のように課されているそうです。

  • Customs:(申告額+送料)× 11%
  • IGST:(申告額+送料)× 31.08%

この時のExchange rateは1.66と言っていました。

そう考えるときちんとした額だということがわかったので、私は結局Revaluationをしてもらうのをやめました。お願いしたらやってくれそうだったのですが、私の荷物が届いていなかったこともあって、あ、やらなくていいの?という感じで、じゃあ送り返すから数日待ってね、という約束をして、私は退散しました。

しかし、送料にも税金が課されているとは知りませんでした。とてもよい勉強になりました。

ただし、これから更に面倒な手続きが続くことになったので、これはまた次回書きます。

 

社会科見学として、とても興味深かったのが、この税関の仕事ぶりです。

本当に大量の荷物が積みあがっていますが、きちんといつからいつ来たものと分類はされていて、保管状況も悪くありません。日本からもものすごく沢山。

ただ、パソコンを使っていたのは、一つの過程だけで、金額の記載と税金の金額決定、承認はすべてノートと紙を使っていました。よって、横の連携は全部紙ベースか口頭。でも一方で叫んだら、もう一方が叫び、きちんとコミュニケーションが取れていました。

シュクラさんのところにはアシスタントさんも3人いましたが、「全部荷物開けるの?」と聞いたら、「全部」、と即答。荷物は全部開けるのだそうです。よって、税金課されないということは、ほぼないのではないでしょうか。

他のアジアの国の方が私のような荷物のトラブルで来ており、仕事が遅いとものすごい税関の皆さんを叱りつけていましたが、あの状況を見て怒るのはUnfairではないかなと思いました。そもそもシステム的にスピードが上がらないのです。

尚、その方が荷物をその場で持って帰りたいとごねていましたが、荷物は管轄内の郵便局に送られて配達になるので、その場で持ち帰りは出来ないそうです。

 

まだもう一回続きます。