仕切り直し
疲弊して、色々な想いが交錯して、気持ちが落ちていたけれど、また、今日から頑張ろうと思えるようになってきました。
また、一から、仕切り直し。大丈夫、がんばろう。
カフェタートル閉店(Khan market)
デリーのKhan marketにある日本人の方たちにもお馴染みのカフェ・タートル(Cafe Turtle)と本屋さん(Full Circle)が閉店することになったそうです。何度か行きましたが、インドとは思えぬような落ち着いた素敵なカフェと本屋さんだったので残念です。高い家賃と従業員へのお給料が払えず、Social distancingなどの問題が山積みなのが原因だそうです。
カーンマーケットのお買い物でお腹が空いたら - Cafe Turtleの口コミ - トリップアドバイザー
The pandemic claims an iconic bookshop as Full Circle Bookstore in Delhi’s Khan Market closes
25日からインド国内線再開
来週月曜日から、早くも国内線の3分の1を再開することになり、新たなガイドライン(標準業務手順:SOP)が発表されています。デリー・ムンバイ、デリー・ベンガルール、ムンバイ・ベンガールール、アフメダバード・ムンバイ、などの大都市間のフライトが最初の段階で再開される予定だそうです。
価格設定については3か月ほど、上限と下限を設定しています。例えば、デリー・ムンバイ間の90~120分のフライトについては、チケットの最低価格は3,500ルピーで最高価格は10,000ルピーに設定しており、6,000ルピー以下のチケットについては、40%の席を航空会社は販売できることになったとのこと。
インドの航空産業は2022~23年までに利益の埋め合わせに35,000 crore ルピーが必要との見込みだそうです。政府が保有しているAir Indiaは多額の負債と共に身売り先を探しており、入札も3月から6月30日に延期されています。
同僚も夏休みなので実家に帰りたいとタイミングを伺っていますが、感染拡大中なのでちょっと様子見と話していました。
India firms up new air travel guidelines; Domestic flights to resume from 25 May
Govt may extend deadline to bid for Air India - The Economic Times
WHO執行理事会議長にインド保健大臣就任
5月22日からインドのHarsh Vardhan保健大臣がWHO(世界保健機関)の執行理事会議長として、就任するそうです。インドからは初めて、とのこと。これは先日の第73回総会で承認された人事で、現在日本の中谷比呂樹教授の後任です。議長としては1年、理事年は3年の任期だそうです。インドも先日、独立した(impartial)コロナウィルスの発生源解明を求める他の62か国の要請に参加しています。
WHOの存続については政治化してしまっていますが、インドの手腕、如何に。
WHO アップデート 第二報 | 日本医師会 COVID-19有識者会議
India joins 62 nations seeking probe into Covid outbreak | India News - Times of India
India joins rest of the world to find out origin of coronavirus, China isn't pleased
日印研究:アシュワガンダ
インド工科大学デリー校と日本の産業技術総合研究所(AIST)の研究で、アシュワガンダというインドに自生する木の成分と蜂蜜のプロポリスがコロナウィルスの予防薬として役立つ可能性があることを突きとめたそうです。このアシュワガンダ、スーパーハーブと呼ばれていて抗老化作用があるんだとか。トランプ大統領も飲んでいる抗マラリア薬の代わりになることが期待されているようです。なんだか難しいことはわかりませんが、仕組みについては図が下記のページに載っています。
Ashwagandha can help fight COVID-19, claims IIT-Delhi research | Education News,The Indian Express
インドでは、AYUSH(伝統医療)省が免疫力を高めるためにアーユルベーダの推奨をしており、Modi首相も呼びかけを行っています。この研究も、AYUSH、保健家族福祉省、などからの研究者も参加しているそうです。西洋医学だけではなく、こういった東洋医学も使って、包括的(wholistic)なアプローチを取るのがインドの良い所だなぁと思います。デング熱の経験もあるので、猶更そう思います。
Coronavirus: PM Modi recommends AYUSH Ministry advisory for boosting immunity. Here is what it says
家から仕事は良くない?
マイクロソフトやアルファベット、Facebookなどアメリカの大手企業は、10月もしくは年末まで家から仕事をするように、という指示を出していますが、マイクロソフトのCEOが、家から仕事をする事が続くと、社会的交流や精神面で良くない影響が出ると述べています。ウィルスにかからないという面を優先することで、社会性の部分や経済活動が欠けることとなり、一つを取ればもう一つが欠けるという状況を危惧してのことです。国連事務総長もコロナウィルスの影響によるメンタルヘルス問題に対処することが重要だとし、政策文書(policy brief)を先日出しています。日本のメディアでもコロナ鬱の話をよく目にするようになりました。
World Economic Forumはロックダウンによりインドでのメンタル問題が20%増加した、今後も更に増加するだろう、と述べています。
話は少しずれますが、周りのインド人の同僚が家族と離れ離れであり、実家にも帰れないことが相当のストレスだと良く話しています。コロナ問題の前でも毎日毎日、1日3回くらい家族と電話している人たちなので、よっぽどのことかと思います。色々人間関係で問題はあるもののインド人にとってはまだまだ「(拡大)家族」という単位が非常に重要なものであり、多くの国内移民も歩いて移動を続けるのは、 家族の元へ帰りたいという一心の表れだとのことです。幼い息子を亡くした人が1200km離れたところから歩いて移動していたものの、州境を超えることが出来ず、泣きながら電話をかけている写真が広く報道され、ロックダウンの大きな影響を物語っています。
日本は核家族化や一人暮らしが進んでいますが、ロックダウンが始まってから家族というものについて考えさせられます。
Work from home could be harmful for employees, warns Microsoft CEO Satya Nadella
As India's lockdown ends, a mental health crisis is looming | World Economic Forum
インドの大規模金融経済政策への批判
先日、Modi首相がGDPの10%にもあたる大規模金融経済政策(Atmanirbhar Bharat Abhiyan)実施に言及したという記事を書きましたが、Finance ministerが、5日に渡り、パッケージの具体的な内容について発表してきていました。中小企業、農業、貧困層、中間層、産業部門、国防などへ向けた広範な支援策(現金給付、食料支援、資金流動性確保、税率減、税金払い戻しなどなど)となっていますが、これに対し、批判があがっています。批判の内容は様々ですが、主な指摘は、政府の実質的な支出額はGDPの1.6%程度、支出に対する効果が薄い、複数の部門における改革がコロナウィルス関連なのか不明瞭、結局はローンが増えるので負担増、などです。
批判は基本的に野党側から出てきているので、政治的な要素が強いようですが、どこの国も同じような議論が繰り広げられているようです。
政府の政策というのは、どういうものが出てきたとしても批判が出るものですね。一方で、コロナ対策を進めてきているModi首相の人気はうなぎ上りのようです。
Covid-19 India Economic Package: Breaking down Centre’s Atmanirbhar Bharat Abhiyan economic package
Modi's Rs 20 Lakh Crore Package Will Likely Have Fiscal Cost of Less Than Rs 2.5 Lakh Crore
PM's Relief Package Speech: Opposition Cautious About Details