Inbetween the extremes

インド@デリー生活記

予防注射祭り

インドに来るなら、予防注射を受けることが推奨されています。

雇用先に聞いたら、いらないんじゃない?みんな元気よ、と言った返事が返ってきましたが、そりゃそうですよね、現地の人ですもの。また、デリーであるため、比較的病院へのアクセスが良いのも理由かもしれません。

でも、外務省が出しているインドでかかる可能性のある病気リストを見るとぞっとします→世界の医療事情 インド | 外務省

在インド日本大使館は、下記のような「インド赴任・旅行前に受けておきたい予防接種」というページを設けており、必要な予防注射が一覧になっています。

Embassy of Japan in India: Medical

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(※デング熱などは注射では避けられないとのことです)

予防接種は義務ではないことから保険対象外のため、自己負担にすると金額があまりに大きくなったので(10万円超え、涙)最低限の注射にしようかと思っていたのですが、長期滞在であることと専門医の先生の「何もなくて良かったね、と言えるのが普通であるように、出来ることはしていったら安心ですよ」とおっしゃってくださったことも後押しとなり、思い切って必要なものは全部受けました(以前、短期でインドに来た際はほぼ外出することもなかったので注射無しで渡航しました)。

まずは、病院探し。関東圏とは言え、全部の注射が可能な場所がなかなか見つからないと思っていたところ、横浜みなとみらいにある日本渡航医学会加盟のエムエムクリニックにお世話になることができました。三菱重工の建物の中にあります。

(最初は大船病院にしようかと思っていたら、最初のカウンセリングだけでも3,000円と言われ、全部も打てないのでやめました。)

まずはお電話をしたのですが、とても良い先生で、30分以上親身に話を聞いてくださり、不安に思っていることや必要期間などについてアドバイスをくださいました。その後、訪問の予約をして、更にクリニックで詳細なスケジュール等相談のうえ、3回目の訪問で打ち始めることにしました。

金額も明瞭ですし、必要な期間等も詳しくお伝えくださいましたし、このページにも情報が掲載されているのでご自身で検討する際にも役に立つと思います。

2回目の注射以降は予約無しで訪問可能ですが、待たされる時間も短かったです。打ってくださるのは看護師さんでしたが、とても上手でほとんど痛みがありませんでした。

ご参考までに私のスケジュールは下記の通りです。

  1. 8月7日 A・B混合肝炎(Twinrix)、狂犬病(VERORAB)、破傷風
  2. 9月3日 A・B混合肝炎(Twinrix)、狂犬病、腸チフス
  3. 9月19日 狂犬病MMR(麻疹・風疹・おたふく)、日本脳炎
  4. 12月か来年6月(予定) A・B混合肝炎(Twinrix)、狂犬病

狂犬病は、インドではこれまで市場に出回っていたワクチンの基準が満たされないとして、今ワクチンがほぼ無いらしいので、日本で打つべき!とのことでした。また、最近のWHOの論文で3回ではなく、2回の接種で十分という発表があったそうですが、日本国内ではまだ議論が継続しているようです。インドは本当に野犬が多くて、昼間は良くあちこちで寝ているだけなのですが、たまにぶつかっちゃったりしたら、ガブッということもあり得るようです。噛まれたら100%死んでしまうので、絶対打とうと決めていました。

B型肝炎は当初受けないと思っていたのですが、医療従事者はむしろB型を打つとのこと。アメリカに留学する人たちも義務のようです。B型の方が感染すると怖いんですね。

日本脳炎MMRは以前受けていたので、ブースターというらしいのですが、抗体が切れているかもしれないので、予備的なものとして打ちました。北海道生まれの方は日本脳炎を小さいときに受けていないはずなので、気を付けてくださいね。

先生は本当に良い方で、インドに行ってからも何かあったら24時間対応します、と言ってくださるほど、親身な方でした。心強いですので、もし注射を検討されているようでしたら、おススメです(回し者ではありません)。

以前受けた予防接種の記録が母子手帳以外には無かったので、手帳をいただけたのも良かったです。

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尚、インドで注射を打った方が激安、という情報も目にしましたが、ワクチンの入手可能性や衛生面など、自己判断ですね。