家から仕事は良くない?
マイクロソフトやアルファベット、Facebookなどアメリカの大手企業は、10月もしくは年末まで家から仕事をするように、という指示を出していますが、マイクロソフトのCEOが、家から仕事をする事が続くと、社会的交流や精神面で良くない影響が出ると述べています。ウィルスにかからないという面を優先することで、社会性の部分や経済活動が欠けることとなり、一つを取ればもう一つが欠けるという状況を危惧してのことです。国連事務総長もコロナウィルスの影響によるメンタルヘルス問題に対処することが重要だとし、政策文書(policy brief)を先日出しています。日本のメディアでもコロナ鬱の話をよく目にするようになりました。
World Economic Forumはロックダウンによりインドでのメンタル問題が20%増加した、今後も更に増加するだろう、と述べています。
話は少しずれますが、周りのインド人の同僚が家族と離れ離れであり、実家にも帰れないことが相当のストレスだと良く話しています。コロナ問題の前でも毎日毎日、1日3回くらい家族と電話している人たちなので、よっぽどのことかと思います。色々人間関係で問題はあるもののインド人にとってはまだまだ「(拡大)家族」という単位が非常に重要なものであり、多くの国内移民も歩いて移動を続けるのは、 家族の元へ帰りたいという一心の表れだとのことです。幼い息子を亡くした人が1200km離れたところから歩いて移動していたものの、州境を超えることが出来ず、泣きながら電話をかけている写真が広く報道され、ロックダウンの大きな影響を物語っています。
日本は核家族化や一人暮らしが進んでいますが、ロックダウンが始まってから家族というものについて考えさせられます。
Work from home could be harmful for employees, warns Microsoft CEO Satya Nadella
As India's lockdown ends, a mental health crisis is looming | World Economic Forum